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質疑応答(2)

2014.05.19 | トピックス

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藤田氏

あの、皆さんもかつては小学生だったわけですけれども、子供達と接していて、今の子供達はこういった点は良いかなとか、子供達を囲む環境で、こういう点は自分たちの昔の方がいいなとか、逆に大変だなあとか何か気づいた点はありますか?

 

 

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畑さん

はい。まずインターネットとか、そういう IT 機器とかが、すごく普及しているということで、私たちは、発表を最初、模造紙等でやろうという話があったんですけれども、私たち学生はパワーポイントがすごく身近にあって今回発表するのにパワーポイントを使いましょうっていうリーダーの方向性になった時に、リーダーの子供達も写真を使うとか発表にパワーポイントを使うということで、ためらいもなく一緒に行っていくというところは、環境が変わったんだなぁという風に思いました。

 

新井さん

ちょっと、日本で小学校生活を送っていないので、あまり答えられないと思うんですけれども。その、大学生が教師ではなく大学生が子供と接することによって、また地域の活動を通すことによって子供自身も、やはり先生ではあるけれども大学生なので、お姉ちゃんお兄ちゃんでもあるので、子供達もすごく意見が言いやすい環境になっていて、とても子供達は目を輝かして発言してくれたので、やはり学校生活だけでなく、いろんな活動に取り組めるのは、今のいいところではないのかな、という風に思っています。

 

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八木氏

これは大森学長に聞くべき質問かもしれないんですけれども、こういう質問なんです。今日は本学のCOC事業についてということでお話を、COCの活動と今の活動が報告ではリンクしていないかなと。先生の発表もあまりリンクしていないかなと、なぜかというと、資料の中の11ページ、グローバル人材育成の人材像、少なくともまとめるとしたら、地域を知り、社会貢献を持った学生・人材が育ったかどうかということかなと思うんですけども。そういう視点に立った報告かなと思って、ちょっと疑問を投げかけさせて頂きたいんですが。報告自体どうこうじゃなくて、趣旨がこっちだろうというふうに思って、それから考えると、あまり合致していないように思うんですけど。あわせて考えないといけないんじゃないかなと思うんですけど。Mキッズの報告については書いてありますし、そういった最終的な学生さんの人材像、先生の報告の中にも最後のページの中にも学生さんのアンケートとか、活動前と活動後という行間の中には、こっちの評価があってもいいかなと感じまして。学生さんではなくて学長かなって思いました。

 

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大森学長

あのすいません、くっついているんですけれども、うまく、くっつき具合を説明できてないだけで。本学でのCOC事業の目的というところなんですけれども、地学一体化加速プロジェクト、持続的地(知)の拠点創生ということなですね。つまり、その地(知)の拠点としての大学あるいは、地域との一体とした人材育成のスキーム作りという所にチャレンジします、というところです。グローバルの時はグローカルリーダーを育てるという、人材育成目標だったんですが、COCに関しては、一体化を加速させるプロジェクトというところがまず大前提になります。今、学生達が言ってくれたように、地域で主体的に活動し、そこでスキ?ム作りがこのMキッズを通して行われて、COC事業の中にもこういうことが位置づけられと思います。COCに関しての人材育成についても、どういう人材を育成するのかと言うと、グローカルリーダーなんですけれども、いわゆる地域人材を育てていきます、という中でいきますと、次世代の地域人材を育成する人材を育てるということが重要なポイントではと思います。それが文言として出ているかどうかは課題なんですけれども。その意味で、教職、特に小学校の教員というのは、最も地域に根ざした地域人材であると思います。本学が教員養成専攻をおいているのが地域児童教育専攻の理由で、というような意味でも、このCOCのど真ん中に位置しているのであると、自負しているんですが、(八木)代表がおっしゃるように、この報告書の中で成果としてリンクしているかどうかという点においては、おっしゃるとおり、見えづらくなっていると思います。ただ、この人材要件のところで、社会人基礎力や地域への愛着といったようなところが、地域人材の大きなポイントとなっている、という意味でそこの要件を成長させていくというところで、我々の中ではつながっていると、感じることができたと思います。

 

八木氏

学生さんが地域 っていう視点があったかということで、ご報告で地域に対してこう変わってきたとか、地域に関してこういうふうに見るようになったとか、そういうのが必要なのかなと思います。

 

大森学長

 学生達から見て、その前橋の中央商店街がどういう風に変化していったかとか、愛着が持てたかということですね。はい、ありがとうございます。

 

 

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友成氏

発言してよろしいですか。今、八木さんから本質的な話がありましたが、まさに人材をどういう風に育成するのかという、COC+のプログラムの根幹に関わるところだと思います。要するに、どのような人材を育てたいのかっていう、そのイメージをどう持つのか、尚且つ、それをどう評価していくのかということをご指摘されたかと思います。実はこのMキッズっていうのが非常に面白いプログラムだと思うのですが、学生たちは育てられる側なんですけれども、小学生たちを育てるという行為を通じながら自分たちが育っていくという入れ子構造になっているんですね。これっておそらく今投げかけられた本質的な問題を、たぶん学生達も同じように経験しようとしていた。要するに、子供達を育てますよ、と言った時に、育てられた子供達のイメージをどうやってしっかり持って、それを育ったかどうかというのを、どう評価するんですかっていう問題の中に、実は投げ込まれている。ちょっと難しい言葉で言うと、例のフラクタル構造と同じですね。大学が抱えている人を育てるという根本的な課題を、実は学生たちも根本的な課題として抱えながらチャレンジしているというところに非常に大きな意味を持っているのではないかと思います。いずれにせよ、どのような人材に育てるのか、その人材がどう育ったのか、尚且つどんな人材に育ったのかを評価することは極めて難しい。その難しさを踏まえておかないと表面的な評価になって、「よかった」って言っている子がたくさんいるからよかったっていう話に陥りがちなんですね。そうではなくて、おそらく地域と学生が連携している最大のポイントは、学生達とこのプロジェクトに関わった方々が、一体何を気づきとして得たのか。その気づきとして得たものを、学生の皆様の報告では非常に美しい言葉で語っているんですね。それはたぶんおじさん達が体よく評価出来るように、ちゃんと考えながらやってる。そういう意味では非常に育っている。そうではなくて、本当に大事な事は実は言葉では語れないのではないかと。その本当に大事な、言葉では語れないことを、我々大人側がどう受け止めることができるのかが、実はこのプログラムの一番本質的なところじゃないかという気がしていました。

 

大森学長

この後ですね、副学長が報告するハードルを下げておくと、学生の学びをいかに可視化するかというチャレンジを今始めたところなんですね。多分、これができないだろうというところの中で、できないと言っても逃げちゃいけないし、というところで、その取り組みをしているということなんですけれども。大学の課題として、実はグローバルでもこのような委員会をやっていて、その中でも、出たあれなんですけれども、つまり、大学がこういう人材が育ってほしいから、こういう力をつけて欲しいと考えているんですけれども。それが、学生のものに実はなっていなくて、それは学長がこうなってほしいって思ってるだけであって、学生はそういうふうに思っていないかもしれないし、大学はそう思っているということを理解していなかったりすると、そういう風な人材には育たなくて、また違う方に育っていくんだろうと思います。そこの共有が必要で、この後副学長が共愛12の力っていうものを、本学の学習成果指標について説明するんですけど、そのこととMキッズの伸びた力が本当にリンクしているのかというところが、もしかして実はそれぞれのプログラムが実はこういう力がつきました、こうなりましたって言ってることが、今日の報告を聞いても ちょっとバラバラ感があると思うんですね。それ当然かと思います。学生がこういう力がついたと思って言っているから、それはそれでいい。でも、大学がカリキュラムをちゃんとマネージメントできているのかどうかという課題を我々が頂いているということが、副学長から後でちゃんと説明しますけれども、ハードルを下げたつもりなんですけれども。

 

友成氏

すみません、失礼なことを申し上げてしまったようで。

本質的なことは何なのかということを実は言いたかったわけで。本質的なことと、プログラムとは違うんですよね。国のお金をもらってやっている限りにおいては、こんな立派なことができましたよ、こう評価できますよっていう、ちゃんと目に見える形で努力している姿を見せなければいけません。だから、やってることはとても素晴らしくて、共愛12の力も非常にわかりやすくてどんどんやっていった方がいいと思います。そうは言いつつ、それに関わっている我々が、本質的にこのプログラムを見たときに、果たして学生達が何の気づきを得て、どう育っているのかということ。表面的な大人の世界で説明することではない世界をちゃんと捉えているからこそ、おそらく教育者なんでしょうね。

 

 

大森学長

学生達に言っておきたいのは、いやあの本当に素晴らしい発表だし、上手だし綺麗なんだけれども、昨日グローバルの評価委員会で、ミッション研修を受けた堀本くんが言ってくれたんだけど。グローバルの先生が、「お前タイで泣かなかったのか!」「いやボロ泣きしました」「何でその話をしないんだ」ということで、でも「ミッションはとても力になりました」という発表してくれたわけなんですけれども。むしろそれは力になることはわかっているんだもん皆。Mキッズだって長期インターンだって力にならないと思ったら、やらせないわけだから。そこんところでもうちょっと教科書にない生の声みたいなのを出せるようにもなってほしいし。そういうプレゼンテーションをやってくれたらとても戦略的なものになって、もっと相手の心を動かして、取り込んでいけるようなものであると思います。本音をいいつつね。本音を言いつつ、相手を取り込めるかと。

 

奥山先生

厳しいハードルがより高まったかなというふうに思いますけれども、ちょっと時間もありますので、このまま進めさせていただきたいと思います。最後の学生発表として、RPWの共愛COCOの報告に移りたいと思います。このRPWは今年度まで12単位ということで、学生が地域に赴いて、その地域の活動に専念するという内容になっております。

そこで3プロジェクトがありますけれども、その中の一つの共愛COCO活動を主に、群馬の特徴である農業ということに主眼を置いて活動しているメンバーの報告になっております。

ではお願いします。

 

 

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