NEWSお知らせ

第1回COC評価委員会 本学の取組について

2016.06.13 |

講評2

グローカルプロジェクト資料(PDF)

 

≪本学の取組について≫

地域で取り組むグローカル人材育成

 大森副学長:  ここで終わったほうがきれいに終わるんじゃないかと思わなくもないんですけど。今日はCOCの評価委員会と
いうことで、COCの取り組みについてご評価を頂戴したところなんですが、本学としてはCOC事業だけで
何かをやっているんじゃなくて、もう少し大きな枠組みで学生を育てようという風に考えておりまして。
それが「共愛グローカルプロジェクト」と名づけて取り組んでおります。そのひとつでこのCOC事業があると
いうことで。それについて本当に簡単にご紹介をさせていただいて、クロージングということにしたいと思い
ます。今日ご紹介させていただきましたのが、「COC」という地の拠点という文科省の取り組みであります。
ただ今同時にスーパーグローバル大学等事業という中の「GGJ(GoGlobalJapan)」の拠点大学、
全国42大学が選ばれております。早稲田大学ももちろん選ばれております。
もうひとつが先進的な教育をやっている大学を選んで、全国46大学選ばれてるわけですけれども、
「大学教育再生加速プロジェクト」というプログラムの拠点校にもなっております。
要は、学部・コースのカリキュラムはもちろんメインでありまして、そこで学生たちに専門的な学びを
提供すると同時に、グローバルな学び、ローカルな学びを提供してひとつの学習プログラムとして学生たちに
提供していく。この学生たちが出来れば、さっき古井戸くんが言ってくれたグローカルな人材に育ってほし
い。よく浸透してるなあと思って聞いてたんですけれども。このプログラムの質がどうなのか、質保障、
或いは、学生たちの成長を可視化していくという取り組みを、この加速プロジェクトでやっていくという
ことをしております。育った学生たちがさらに地域の中に定着していく、もちろん未来は学生のもので
ありますから、世界に羽ばたく子もいるし、もちろん群馬に就職したいという子もいます。
その子たちがそれ以上に地域の中に入っていける、これが地の拠点大学、地方創生ということで「COC+」、
このようなスキムで一人の学生に対して文科省事業であるんですけれども、立体的に集中して育ってもらいた
いという風に取り組みをしているのが「グローカルプロジェクト」であります。

海外大学との交流

         例えば、グローバルではどんな取り組みをしているかということなんですが、実はグローバルについても、
ほぼCOCのようなことをやっています。
地域連携でグローバル人材を育成する、目指しているのは次世代の地域社会を牽引する
グローカルリーダーです。そのために単に海外に行けということではなくて、地域の皆さんと一緒に
教育プログラムを作ってその取り組みをしている。文科省に対して我々は飛び立たないグローバル人材を
育てますという風に言いました。みんなが飛び立つなって言ってるんじゃないよ。
どんどん飛び立ってもらってもいいんですけども、本学の多くの学生が地域の中で活躍していく、
この人たちが本当に全員飛び立っちゃったら群馬の人材いなくなるんじゃないですか、ということです。
そこで飛び立たない、例えばいろんな取り組みしてるんですけども、夕方にやっている英語だけで
アクティブラーニングをやっている授業が毎日あるんですよ。ここには地域の企業の社員さんが来れる
ように夜6時からやっていたり。あるいは伊勢崎の教育委員会さんと一緒に小学生の海外研修に学生が
インターンとして付いていく。事前研修から事後研修、ふるさと学習もしっかりやりながら付いていって
サポートするようなインターンシップをやっていたり。伊勢崎市の子どもたち6年生が2日間グローバルを
テーマにワークショップをやると。そのワークショップを4ヶ月前から学生がゼロベースで立ち上げて、
グローバルって何?というところからやっていくような。あるいは伊勢崎にあるサンデンさんという
グローバル企業ですけれども、タイの現地法人にお世話になって、タイに学生達が行って
毎日ビジネスミッションが与えられるとか。
一週間かけてやるメインミッションも与えられながら、個別ミッションとチームミッションをアウェイの
地で英語も通じないところでこなしていくというような研修も、地元企業さんと組んで一緒にやっていく。
その他、前橋市とブルガリアを繋げる、地域の国際化につながるような取り組みをしていたりとか、
そのようなことをグローバルではやっているんですけれども。
別にみんなはこっちに参加しちゃだめということじゃなくて、両方行けば尚良いということになるんだけれど
も。グローバルであっても地域というところに軸足を置いて取り組みをフォローするということであります。
もちろん海外の大学ともたくさん連携を持っているんですが。

地学一体化加速プロジェクト:持続的「地(知)の拠点」創成へ

         COCについては先程の説明の通りです。
奥山の説明を一点補足するとすれば、こういった取り組みが出来ている一つのポイント、あるいはスキムが
出来たポイントは、前橋市役所という不思議な市役所があることが大きなポイントだと思います。
まさにそこはミクロなんだと思います。そういうところに恵まれているというのはあります。
あと、教育の質転換で言うとこの建物そのものが、アクティブラーニングのために建てた建物です。
日々学生達は下の階なんかでグループワークやったり、ディスカッションしたりという空間が用意されて
おります。また、多くの授業でアクティブラーニングが取り入れられている。全部がアクティブということ
ではないですけれども、要素が取り入れられている。教員達は何だかんだ実践をしている。
ほかの教室なんかも机と椅子が変わったり。だいぶ税金が投入されている。アクティブな形に変わっている。
そのアクティブラーニングを日々の授業の中でも、こういったオフキャンパスの取り組みだけじゃなくて、
普段の教室の中でも、そういうことを取り組みながら力をつけていくという中で、それを可視化する、
質保障していく、これは友成先生のお話で言うとまさに上の部分の話にはなるんだけれども、
一方でみんなが就職するといった時に私にはこの力が付きましたと自信を持って言えるような、
学びを可視化していくこともこれからやっていこうということです。

ディプロマポリシー(学位記授与方針)と学習成果指標

         本学の「卒業時に身に着けておくべき力」という4つが定まっていて、それといわゆる社会人基礎力と
合わせて「4技術12の力」というのを、これは教職員がみんなで話し合って、卒業の時にこんな力が身に
ついてたらいいよねっていうのを定めました。
これを4月からみんなはこの力はここまでいったな、って言うのを自己評価していくことになります。
自分はまだこの力がもうちょっとだなということであれば、その力をつけられるようなプログラムや
授業に参加してみるということをして、4年終わった時に自分がどこまでいったかというのを共愛キャリアゲー
トという取り組みで、ポートフォリオというのが去年から動き始めたなってことはうっすらわかってるよね?
ログインしたことはあるよね?1回くらいね?こういう取り組みの感想とか振り返りすごいしたじゃん。
それを全部WEB上に記録しておこうという話。1年後も2年後もずっと覚えていられるように。
そして4年生になった時に、こういうことやった、ああいうことやった、あの時ああいう風に感じた、
ああいう学びがあったっていうのを振り返られるように貯めていきましょう、という仕組みが動き出します。
それを証拠にして、どの力がどこまでいったかっていうのを考えていくということなんです。
さらにこういったところに溜め込んでいった自分の経験、学び、振り返りを自分がいいよって思えば、
外部に公開することが出来て、やま・さと応縁隊で私はこういうことをやってきた、こういう力が付きました
って、見てもらえるようになります。
企業さんに行った時に、私を知りたかったらここを見てくださいっていうショーケースという形は
アメリカの大学はほとんどやってますが、日本ではまだちょっと。
そういうことでキャリアに繋がっていくということです。オリエンテーションでまた話があるかもしれませ
ん。

学生の成長

         このようなことを通して今学生たちは、今日もすごく成果がありましたけれども、英語の力を伸ばす子も
いれば、地域のビジネスプランを考えて賞を取る学生も出てきています。
実際に卒業する時は9割以上の学生が力が付いたといって卒業していきます。
また、オーストラリアの教育研究所がオーストラリアの全大学でやっている学生調査を日本にも入れたいとい
うことでパイロット授業に参加したんですが、うちの学生たちが回答したものを集計してみると、1年生の時は
話す力・書く力はそんなにないんですが、4年生はグッと全国平均より伸びている。自信を持ってください。
ということで力が付いているということを自分でも言葉にしていけるような取り組みをこれからしていければ
いいなと思います。

地域産業人材育成共同プロジェクト

         前橋商工会議所さんにもお世話になっていますし、人材育成協議会なんかも立ち上げて、
こういうプログラムが本当に地域人材として成長していく良いプログラムになっているかを、指定フォルダと
一緒に研究をしていきましょうというようなものも立ち上げているところであります。

  Regional Career Training 副専攻

         定着というところで、このあたりは新たに地域のことを学ぶ、グローカルの副専攻、リージョナルな副専攻が
4月から動き出すので、実際に地元の企業でグローカルに活躍した学生も出てきた。
まさにグローカルな人材が育ち始めているということであります。

メディア等での注目

         参考ですけれども、おかげさまでいろんなところに、これは大学自慢ですけれども、
各雑誌に掲載して頂いておりまして。
例えば『週間ダイアモンド』グローバル教育力全国28位ということでランクされておりますし、
『サンデー毎日』では教育改革に積極的な大学ということで私立大学第5位。早稲田大学と一緒です。
このような評価も大学として頂いているのも、みんなが頑張っているおかげということであります。
ということでグローカルプロジェクトとして、より広い視点から学生たちにプログラムを提供している、
そういう事でCOCの評価をいただいたということであります。以上です。

奥山教授:  長時間に渡り報告をしていただきまして、誠にありがとうございました。
これを基に先程も申しましたけれども、COC事業を継続していって、単に文科省の授業だからということでは
なくて、この大学の特色として継続していければなという風に思っておりますので、
今後ともご協力よろしくお願いします。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加