第1回COC評価委員会 質疑応答
2016.06.03 |
【質疑応答】
(評)⇒評価委員 (大)⇒前橋国際大学教職員 (学)⇒前橋国際大学学生
田端先生(評):素晴らしい着想のある取り組みが行われているなと感じました。
長期のインターンシップは、行きたいんだけど勉強の方もあってという戸惑いもあるんじゃないかと
思うんですが、その辺の兼ね合いとか対応はどうなっているのか教えていただけますか。
奥山教授(大):その通りです。実際学生にとっては大変負担になりますが、必修科目は取らせてあげようと。
それでも学生にとっては授業を減らして、インターンシップに行くというのは大きな決断かなとは思っておりま
す。しかし海外留学も半年間海外に行き、海外留学をしても4年間で卒業する学生もいるので、
それを考えれば不可能なことではないかなと思います。
矢内さん(学):私が行ってた児童文化センターは主に土曜日・日曜日が出勤だったので、そんなには平日の授業には負担は
なかったです。
藤田さん(学):基本的に月・火・水だけ市役所で一日研修して、木曜日と金曜日は学校の授業が入っていたので、
午前中授業行って午後から市役所とか、市役所に午前中行って午後から学校というような感じだったので、
木曜日と金曜日は結構肉体的にもきつかったかなというのがありました。
吉田さん(学):私は1年生と2年生の前期で結構単位取れてたので、後期も好きな授業取れたのでそこは特には嫌だなと
思ったりはなかったんですけど、土日もイベントとかがあってアルバイトの関係もあったので、
そこはちょっと会社の方には迷惑かけてしまった部分はあるんじゃないかなって思います。
竹内さん(評):COCという地元の地域の人たちと若い人が関わっていくというテーマの中で、その取り組み自体が
学生の皆さんにあまり知ってもらってないというか、届いてないというところには僕も最初「ん?」と
思ったところがあって。他に「こういうところが問題なのかな?」というところってあったりするんでしょうか。
樋口さん(大):まず我々が全学に伝わっていると思っていた媒体が、実は全然伝わっていなかったというのが結構ありまして。
これなら全員学生たちが見ているだろうと思ったものが実はそんなに伝わっていなかったのに、
自分たちは安心してて。最初戦略的に失敗したかなという。特に学生募集のときに難しかったのが、
今回の長期インターンとかRPWは1期生なので、
学生たちに具体的なイメージをしてもらうのが難しかったです。
正直言うと我々もやってみて初めて、長期インターンでこんな効果があるんだ、RPWでこんな、
古井戸さんの話を聞いて、すごいこんなこと勉強してきたんだ彼はということすらあるので、
我々でさえイメージできてなくて。
そのせいで説明する段階で、募集する段階で、まだまだ学生たちに具体的なイメージを送ることができなかった
という問題はあるかと思います。その点に関しては、彼らが心強い味方になってくれるので来年度以降は、
他の学生たちにイメージさせるのは比較的容易なのかなというのはあるかと思います。
黒岩さん(評):(インターンシップ先は)今後は増えていく
大森副学長(大):増やしたいとは思います。
聞いていただいたように非常に効果のある取り組み、それは(本学の)清水が報告しましたけれど
WIN WINの効果があるので、もう既に受け入れてもいいよというところも出てきてますけれど、
なので増やして行きたいなと。
友成教授(評):共愛COCOさん、素晴らしい取り組みだと思ったんですけれど。
質問その1は、チームの中でやっててもやもやしなかったのか。
要するに地域の非常にミクロなところに突っ込んでいくんですけれども、そもそもこんな小っちゃい集落に
突っ込んで行って意味があるのかという話ですよね。
じいちゃんばあちゃんの孫になって何か意味があるのかとふつうは考えるんです。
第2に学生がやってて、そもそも何か学生たちが深く気づきを得るにあたって、
大学側はどう学生グループに介入したのかというところがすごく興味があるんですよ。
古井戸君(学): 4月か5月の段階で今年1年は何もしないで行こうよという風に徹底していたんだよね?
徹底していてこれだけ交流ができたら何かできるんじゃないかとか、
これ提案してもいいんじゃないかっていう意見はもちろんあったんですけれども、僕もリーダーとして、
女性陣は女性陣のリーダーがいて、今年は何もするなと。
お前たちはただ交流をするためにあそこに行くんだよと、そういう意識を最初の方に芽生えさせたというか、
ここだけをとにかく徹底して、その基盤さえあれば来年以降できるんじゃないかなと。
友成教授(評):その意識はどうやって芽生えたのかというのが聞きたいんだけれども。
古井戸君(学):最初の1年目は僕らの何かしようぜというようなスタンスじゃダメなんじゃないかと言う学生がいて、
その子が今年は何もしなくていいんじゃないかなと、そういうことを言ったので、たぶんチームでそういう輪が
広がったんじゃないかなと思います。
友成教授(評):単純にすごい。本当にすごい。普通はそうはならない。一人で感動してます。
大森副学長(大):逆に地域・集落の皆さんからは何かイベントとかやってくれるんじゃないの?みたいのはなかった?
君たち何やってくれるの?みたいな。
古井戸君(学):イベントをやってというよりは、この道の掃除をしてとか、そういうものは非常に頼まれるというか。
毎月メールが来て、そういうお願いをされるので形は違えどお願いされる関係性にはなったのかなと。
奥山教授(大):友成先生から全部学びました。以前早稲田にいたとき友成先生の社会連携というか、
そういった理論というところから、非常に多くを学びまして。
それをぜひこの大学に来た時にやってみたいと思ってました。
それでたまたま古井戸くんとか他のメンバーと出会えたのがやっぱり幸運だったなと。
もしかしたらこのメンバーじゃなかったらできなかったのかもしれない、それはありますね。
その中でリーダーの古井戸くんと4年生の小野くん、彼は県警に就職が決まっているんですけれども、
二人の4年生がよく考えてくれて。引っ張るんじゃなくて、常に後輩たちといろんなことを話し合ってくれた、
その辺かなと思うんですけれども。加藤さん、どう?
加藤さん(学):1年生の時に取っていた電子商という授業で、地域について学んで、
群馬に貢献できるような活動やろうみたいな、1年間でやる授業だったんですよ。
でも、最後までやり終えて、その時に本当に貢献できてるのかなって思って、
ちょっと自分探しの旅じゃないですけど、そういう感じでこのCOC、共愛COCOに参加しました。
何か作り上げるんじゃなくて、その人と関わることでいろいろ発見できるし、お互いに楽しいから、
それで群馬県に貢献できてるかなと感じました。来年も頑張っていきたいなと思います。
佐藤さん(学):これからもチームのメンバーとしっかり学んで、様々な活動をしていきたいと思います。
小野君(学):さっき紹介してもらった通り、群馬県警に就職することができました。警察という仕事が地域に乗り込んで、
地域の住民の方との協力をより深くしていかないと成り立たない仕事だと自分でも考えているので、
今回の活動を通して社会に出て地域でのお仕事で、すごく良い予習になったと自分でも考えています。
いい経験になったと思いました。
古井戸君(学):奥山先生はいい意味で何もしてくれていないです。
スタンスとしては、お金は出すから自分たちでやってみたいな。?もう考えるしかなかったです。
田畑先生(評):限界集落という話をさっき古井戸さんがしましたよね。9人のメンバーがこの集落に入ったとき、
地域の方すごい喜ばれたと思うんですよ。これ将来的に限界集落として村が自然の流れで消えていくのか、
COCOのメンバーが入ることによって地域社会、いわゆる企業との関連性をこれから繋いでいって、
何らかの良さを見つけて、そこに人を入れていくのか、その辺の展望みたいなものを聞かせていただけたらなと。
古井戸君(学):僕たちが行った地域は10代とかもいなかったので、たぶん消えるんだと思います。
20年もすれば本当に消えるんだと思います。人がいなくなるので。でも自分たちの展望的なことを言えば、
あと3年とか5年の間にできるだけ人が入ってこられるような仕組みを作りたいなとは思っていて。
少し上の地区に行くとNPOの方たちが定住の促進みたいな活動はしてるんですけれども、
平出の場所は出来ていない、人がいないので出来てないという風に思うんですけど。
近くの地域とくっついて、だけど平出の文化だけは残しておいてね、みたいな形の集落の存続のさせ方も
ありかなとは思います。そういうスタンスで町の形は消えても、そこの文化だけは残したいっていうのと、
僕らができる限り人が住めるような仕組みを作れたらなっていう、その二つを今思っているところです。
友成先生(評):何か悩んだりモヤモヤした時に誰に相談するのかというところがあるんだと思うんですが。
みなさんがそういう状態に陥った時にちゃんと相談できる相手がいたのかどうか。大学にいたのか、
それとも友達同士で何か話し合ったのか、行った先でちゃんと相談できる人がいたのか。
そこを少し聞きたいです。
おそらくインターンシップが成功するために鍵になるんじゃないかと思うんですけれども。
吉田さん(学):エアムーブ住宅にインターンに行った子がもう一人いたので、その子とはよく悩み相談とかしたので、
二人の間で解決してたりしてたんですけど。最初は社員さんとしゃべれなくて、
お昼のときとかみんなで食べるんですけど、全然しゃべれなくて、お弁当が一番つらかったみたいな。
だけど徐々に社員さんが話しかけてくれるようになって、特に私は総務の部長さんが一番話しかけてくださって、
展示場に移動する車内でも、部長さんが「悩みないの?」とか聞いてくださったので悩みは全部解決出来てました。
藤田さん(学):メインで研修していた政策推進課に、一人メンターとしてお昼ご飯も一緒に食べてくれる人がいて。
相談事も気軽に出来る人だったので、研修中に困ったこととかをメールとかでやりとりしたり。
あと毎日日報というものを書くんですけど、気づいたこととかもちゃんと報告して。
矢内さん(学):相談相手は、私が行ってた交通天文教室の中でおじいちゃん4人いるんですけど、その人たちが私を孫のように
可愛がってくれて、相談相手になってくれて。また、歳が近い社会人2年目の女性の方がいたので、
その人にはよく相談に乗ってもらっていました。