本学の取り組みについての発表(学長 大森先生より)
2014.01.06 | トピックス
本学についての紹介や、COC事業や本学の人材育成、教育プログラムについて本学学長大森が発表しました。
- 大森学長発表原稿 発表原稿
それでは、本学が取り組んでいる教育プロジェクト、グローカルプロジェクトと学びの全体像について、ご紹介していきたいと思います。友成先生、藤田先生に関しては重々承知されているかと思うのですが、全体像の中の COC+、さらにその中の近い部分のローカルプログラムをご理解頂いてお話ししていきたいと思います。
大学の概要を地域の皆様に重々承知していただいて、改めましてご紹介申し上げます。
学校法人共愛学園は明治21年に創立しております。新島襄も発起人の1人となりながら、当時一介見られることなかった女子の教育を中心にできた学校でございます。
大学は新しくて、110周年の時に前身の短期大学を改装して4年制大学がと、99年にできております。
また今現在、学園内では 、こども園 小・中・高・大と全ての世代の児童生徒が揃っておりまして、2700名ぐらいの子供達若者たちがこの学園内で学んでおります。
キャンパスもこの辺一帯にあり、大体よく交流をしながら学んでおります。
大学だけを抜き出しますと1学部1学科と小さな大学です。大学の中では小さな大学です。一学年定員が225名ということで、4年生全員合わせますと、910名が定員となっています。4月からは1040名の構成で大学が動いています。そもそも国際社会学部というのは、日本で初めて作られた学部です。どういったコンセプトで作ったかと言うとそこに目的にあるんですけど。国際的な視野を持ちながら、地域の諸課題に対処できる人材を育成する。実は99年の段階からグローバルな大学を作るという コンセプトで作った大学でした。
当時なかなかあまり理解されず学生募集も苦労した時期もあったんですけれども、今グローカルっていうの市民権を持った大学かなと思っております。大学生はどう思いますかね?ちょっと大変だけど、実力がつく大学ってうたっているけど、超大変?そういたところで教育に取り組んでいる大学です。学部の中に五つのコースがあって、 それぞれ専門の学びを展開しています。
本学の特徴をサクッとまとめると4つになるのかなと思います。大学の組織としての話としてのガバナンスですが、普通というのがわからないですが、大学とは違うガバナンスを持っています。今日は本題ではないのでそこは省きますが教職一体でやっています。なんといっても学生中心ということで大学ですから、当然学生中心に決まっているわけですが、うちの学生中心というのは特に苦労している学生中心だと思います。
大学というコミュニティを、あなた達も一緒に作るんだよということを言っています。学内でもいろんな学生が活動しながら働きながら作ってくれています。例えば1・2年前では部室棟を立替ましたが、6000万ぐらいの予算を使って全部は学生に預けて、自分たちで立て替えて下さいことをやってみたいとか。It のサポートをしてくれる子、英語のサポートをしてくれる子、カフェを運営している子。諸々色んな子達が大学を運営してくれています。
小さな大学ですから当然教育の主線貫ということで、専任教員全員がアクティブラーニングを何頭で授業に取り組んでいます。
今日の主題である、地学一体ということですけれども、もちろん学生たちの中には、県外から来ている子達もいるわけですけれども、多くの学生85パーセントぐらいが群馬県出身で、就職していく大学生の7割が群馬県内に就職していくと、という意味で まさに地域からお預かりして地域にお返しする。もちろん県外から来ている子はその地域にお返ししていくということで、まさに「地域の為の大学である」と自負しているところであります。
最近では、いわいる文科省事業でありますけれども、様々な事業の採択を受けておりましてこの後ご紹介しますけれども、大学基準協会という、大学は法令上、7年に一度、国の定めた認証評価機関から認証を得なければいけないけど 、全国初この4月1日から3回目の認証を得て入っていくということで、ちゃんとした大学だよということも認めてもらっています。
いろんな取組みをしていると、様々なところからご注目をいただいて、後でご覧いただければと思いますが、全国から大学様が視察に来て頂いて。コモンズにいると、だいたいおじさん達を連れて歩いて行っていまして、よく学生が見られると思いますが。
今日も実際午前中四国大学さん、昨日は GI大学さんという福井の大学さんが来られました。色んな所のセミナーなんかにも、本学の取り組みのお話をしてほしいということで、私も週一回であるとか行って、お話をさせて頂いております。
また、こういったマスコミなんかにも、取り入れられて、例えば朝日新聞の大学ランキングという本の中に「全国の大学の学長が選ぶ教育で注目をしている大学」という成果を上げているという大学というランキングでは770大学の中で15位にランクインしています。知っていた?みんなが評価されているんです。グローバル教育28位であるとか、時代を先導する改革大学全国5位とか、私立大学で5位とか、その他いろんな本にも取り上げられております。
今取り組んでいるこのグローカルプロジェクトなんですけれども、文部科学省から指定を受けている、その拠点になっているプロジェクト一体的に、学生達にということで。今指定を受けているのは、このスーパーグローバル大学 「GGJ」という取り組みですね。グローカル人材育成。今日の中心となってくる COC事業知の拠点事業。
それぞれ学生たちは、コースの学びで専門を学んでいるんですけれども、そこに地域との関わり、グローバルとの関わりの中の、プログラムを提供していて。
それを一体的に学びとして、もちろん学生たちはコースの中学んでいきながら、様々なプログラムを選んでいきながら学んでいるのです。
そのプログラムの質保証と言うか学習の成果を「見える化」していくという取り組みを大学教育再生プロジェクト、APという取り組みで構築しています。この後、後半で副学長がその説明をしていただきます。そのようなことを取り組んでおります。そこで育っていくグローバルリーダーが地元に定着ということで、COC+が動いていて県のみなさんと一緒に取り組んでおります。4つの4大事業同時に採択されているのは全国で2大学だけです。千葉大学と本学ということになっております。千葉大学さんは実は5つ、 SGU というプログラムを採択されているので、あちらの方が上なんですけれども。まぁ4つは採択されているので、間違いがないかなと。
グローバルではどういうことをやっているのかというと、今日はグローバルの報告はありませんけれども、地元サンデンさん、伊勢崎の教育委員会さんなんかとスキームを組んで、グローバルなのに、地域連携の中でその取り組みをやっていくということをやっております。本学では飛び立たないグローバル人材を育てているんだ、ということを文科省に言っております。飛び立ったっていいんだけどおじさん達はそう言っていると。
ようはうちのみんなは地域の皆で頑張っていくということを、目指して、先生になるにしても企業に勤めるにせよ、そのみんなが全員、万が一世界に飛び立っちゃったらこの地域の人材なくなるじゃねーか、ということで。どうするんですかということで、飛び立つ人を育てる大学さんは育ててもらって、本学はそういう活動をした力をどこで発揮するのかと言うと、それぞれが足場の地域で発揮していただく、ということを言って採択を受けています。
今日、この報告はないのですが、いくつか紹介いたします。例えばグローバルスキルですね。6限受けている人はいますかね。英語だけで、アクティブラーニングをやる授業で毎日ありますが、そこに1人2人ですけれども、サンデンの社員さんであるとか、伊勢崎の先生とか来てもらって、夜やっているんですけれども。本学の学生達と一緒に英語でディスカッションしたり、プレゼンしたりしています。あるいはこれは前橋市でも事前研修とかやらせて頂いておりますけれども、伊勢崎の中学生が海外研修に行く事前、当日、事後指導を、ずっと学生が入って、その身に付けた英語を一緒に行う。そして中学と一緒にふるさと学習をずっとやって、それから海外に行くというようなことも行っております。
ミッションコンプリート研修という、サンデンさん地元が誇るグローバル企業ですけれども、現地法人、タイの現地法人に学生達が入ってそこで毎日ビジネスミッションを与えられて、それをバンコクの街に放り投げさせられて、行うということです。朝9時にミッションを与えられて、15時までにそれをやって帰って来い、という英語もなかなか通じないそういう土地で、ビジネスミッションをこなして。そういう毎日の独自のミッションを行うんですけれども、1週間かけてメインでやるミッションをチームでやる、マルチタスクおこなしながら生きていかなければいけない、という昨日「フォーラム」で発表した学生は地獄の研修と言っていましたけれども。そのような研修もサンデンさんの教育的な配慮と、明日本社で発表させていただくということで。そういうのをやったりであるとか、こいうことをしています。とにかく地域の人たちと一緒にプログラムを作っていくグローカルな大学であります。
グローバルな取り組みをしながらも、もう一度地域の事を見直していくという観点を常に取り入れていくようなことを考えております。COCですけれども、これはこれから学生達が発表していくものもたくさん含まれておりますので、今 COCに関しては前橋市さんと一緒に一体的に推進本部を立ち上げたりとか、そういう形を進めていっております。お互いにコーディネートをしながら、その連携をして活用していくと、一体となって取り組んでいくという。例えば、前橋市の職員の皆さんと一緒に行う、まちなか活性化プロジェクトはこれはですね。うちの学生だけではなくて前橋市内の大学生専門学生も参加しているやる気の木のプロジェクト。それからこれから発表があるMキッズサミット。それから福祉課さんと一緒に行うMチェンジ。中学生困難を抱えている中学生に寄り添いながら学習を支援していく「寄り添い型学習支援」を学生が参加して行なっております。各公民館と一緒に毎年1個ずつやっています、各地の公民館さんと一緒にやっているんですけど、「前橋学」という前橋市全体ではなくてその公民館の地域の歴史を学ぶという講座もやっています。
そして今日都丸さんが来て頂いておりますが、サンデン環境みらい財団さんでは人も費用も大変お世話になっておりますけれども、早稲田の学生さんと群大の学生さんと、高崎経済大学の学生さんと一緒に、サンデンさんの若手社員さんと一緒にチームを組んで、1年間かけて環境をテーマにしたPDAを展開していると。普通ありえないだろうというこのスキームで非常に高い学びを頂いております。こういうものを単位認定科目として位置づけながら、COCに取り組んでおります。
そして、COC として新しく作った、これも全国に先立ててサービスラーニングタイムというものを作りまして、半年間学校来なくていいよと、実際は来られるのですけれども。理屈としてはそういうことで。長期のインターンシップをさせていただいたり、それから RPW という地域の課題を地域の方と連携して解決していくというプログラムを行なっております。どうしても、地域活動を本格的にやろうとすると、インターンシップを一定期間やろうとすると、普段の授業とのバッティングをするという事がどうしても起こってきますが、授業をサボって、というのはまた違った話で。授業もすごく重要だし、我々としては自信を持って提供しております事業ですから、新たに考えたものです。
大学という教育現場の中では、我々はしっかりと理論を学生達に提供していく。それはプロとしての自信はありますけれども、大学ではできないことは山ほどあります。それは例えば、「実践がない」それから「リアルな体験がない」。それは地域の皆様と一緒に育てていただく、というようなことを1つの形としたものがまさに「サービスラーニングターム」というものだと思います。
学生たちはそういうような中で、商品開発をするような人がいたり、ゼミで「かるた」を作ったり、学生さんはかなり意識して、地域で色々な取り組みを展開しております。群馬代表というわけではありませんが、高島屋さんでは「大学は美味しいフェア」にも三年連続うちは出させて頂いておりますが、ぐんまの「すきやき」とか「こんにゃく」とかそういったものを、「キンダンマグロ」なんかで有名なフェアなんですけれども。それに出させて頂いております。
様々な皆様をはじめ、様々な協定をやらせていただいたり。前橋商工会議所と連携してプログラムの展開に勤しんでおります。
これをベースに、ですね、COC+というCOCを包含したような形で、大きな取り組みとして地方創生を行っております。群馬県では本学と高崎商科大学、上武大学、明治学院大学と一緒に、若者たちの地元定着に推進する、ということをやっております。
私立大学のスキーム中では、群馬の大学だけですけれども。群馬県の地方創生の方向性と、協力しながら体制をつくる、人材を育成し、定着させていくという。そういうシステムをやっていって 人材育成の取り組みに入って、今は2番目の地域人材育成のところをやっていまして、皆がやっている取り組みもこういうところに位置づけられているですけれども。本当に様々な産業界の皆様にお力添えをいただき、自治体の皆さんからもお力添えを頂きながら、地域の皆様にもお力添えをいただきながら、スキーマ作りを行いまして、これから具体的な人材育成とCOCも今まで取り組んできたものを含みながら、さらに新たな産業人材育成プログラム、インバウンド人材育成みたいなのものも今検討しているところであります。
それからイノベーション人材。これは起業家育成というところでありますが、ジーンズメガネの田中社長がイノベーションスクールを立ち上げております。そこに県内の学生が通えるようになっています。本学と群馬大学の理工学部と大学院学生がこれに出ると単位認定されるという風になっておりますけれども、単位認定できる大学も今後増やしていきたいと思います。そういうことをしながらやっております。
インターンシップとしても、長期のインターンシップとしても、取材インターンということで学生達が企業様に取材をするという。うちの学生だけではなく群馬大学の学生も入っていますし、いろんな学生が取り組んでおりますが、その取材した記事を、本学が事務局になって、運営している「群馬就活ネット」というサイトの中にアップをして、群馬に特化した就職情報を見れる、それも生の声で見えると、というような形に展開をしております。
大学としてはリージョナルキャリア副専攻という事で、COCとして皆が取り組んでいるものも、それからキャリアプランニングの授業、COC+出てくるプログラムを統合して、1つの副専攻カリキュラムとして位置づけております。
さらに若者定着というところでいくと、まさに産業会の皆様といろんなコミュニケーションを、より深くより広くということを今まさに取り組んでいるところです。
もう1つ重きを置いているのが「Uターン」ということで、明治学院大学さんと、まさに取り組んでいることで。実は明治学院さんでは、群馬をテーマにした授業を作っておりまして、それからその明治学院のキャンパスを会場に「群馬就活フェア」ということで。そのUターンで東京の学生さんも来てもらってということをやっております。東京にいる学生さんのデータベースを作ることだとか。そういうことを明治学院さんがいま、やり始めていて東京拠点としてこれに関わっていってくれています。
ついでに言うと、ですね、この前、明治学院大学さんと協定を結びまして、地方創生施行国内留学生、私は勝手にそう呼んでいるんですけれども。どういうことかっていうと、明治学院の3年4年生が地元に帰ってきて実家から、実家に住みながら、群馬で就職活動をすると、シロガネのキャンパスになかなか通えないわけです。だけど、代わりに駒形のキャンパスに通って授業を受けるというと、その単位が明治学院の卒業単位に組み込まれるということで。安心して就職活動を群馬でしながら、卒業に結びつくような取り組みを行っております。うちの学生たちは、みんなの学年だと厳しいかどうかわからないんですけれども。小中高大と群馬に進学・就職するというのが多いんですけれども、1回でもいいから外を見てきた方がいいと思って、例えば2年生であるとか半年なり1年間、明治学院に行って授業を受けて、東京を経験して。また群馬を見てみるということができるということで。いわゆる国内留学生ということで、今制度を整えるという事やっております。来年度から制度が動くので再来年ぐらいから実施できるのではな、と思います。
もちろん知の拠点ということで、松本大学さんという非常に素晴らしい地域の大学教育をやっている大学さんとの、ノウハウを共有していきましょう、ということをやっております。
地域人材を育てるということで、大学だけということではなくて、高校・大学の7年間を通して、どうやって地域人材が育っていくかということを考えて、それから企業さんとの一緒に考えていこうということで、高校の進路の先生と、企業の担当者とともに大学に来てもらって。そして本学の教職員と一緒に地域人材ってどうやって育てていこうか、どういう能力が必要かというような議論をずっと1年半ぐらい行ってきています。
だんだんモデルプログラムみたいなのも形になり初めて、来年小さくですけれども、それを回してみたりしながら、高校・大学共に学びながら、高校生でありながら地域を意識して、ということをやっていこうという取り組みもおこなっています。来年から高校では授業を1つ、本学の教授が担当するということをやっておりまして、ここで地域のことを学びながら起業家育成的なプログラムもやりながら、そこでうちの単位もとってもらって、高校のうちから、うちに来る場合はラッキーということで。そのまま接続していけるよっということで。
その成果を可視化していくということですが、後ほど副学長がその中心となるプログラムを説明いたしますので、割愛させていただきますけれども。
共愛コモンズ中心にアクティブラーニングを、高校生と一緒にライフプランを考えていくような、アクティブラーニングも研究員と一緒にやったり。
結果としては、この先輩なんかは大きな企業さんですけれども、どこに就職したかというと、海外プロジェクト室というとこに就職して、地元の企業さんですけども。
それからこの子たちは有名だけどね、社長・副社長・専務ですけれども、大学3年の時に、株式会社を立ち上げました。そして卒業と同時に4月から営業がスタートします。ビジネスプランを立てて、イノベーションアワードで入賞して、社長さん達がお金を出してくれて、今も社長になっているという。そんなようなこれも雇用創生・地方創生ということにつながっていくということでございます。
以上、雑駁(ざっぱく)ですけども、今日はこの教育プログラムの中の活動を発表してくれます。